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1.犬の迎え入れ方

ここでは初めのうちの犬との接し方や、引き取り直後にお願いしていることなどをご説明します。どんなことでも、はじめてすることは徐々に様子を見ながら慣れさせてあげてください。

はじめの数日は穏やかに

家についたその日はいきなり遊んだりせずに、できれば犬に家の中を自由に歩き回らせて、色々な場所の匂いをかがせてあげてください。犬に「ここは安心できそうな場所だ」と感じさせることで家族の一員として迎え入れやすくなります。遊んだりするのも数日経って犬が新しい家に慣れてからにしましょう。

特に子犬の時期は環境の変化によるストレスや食べすぎなどが原因で便がゆるくなることが多いです。元気や食欲があれば数日様子を見ていただければ改善すると思いますが、元気が無い、食欲が無いなど、他の症状が見られる場合には動物病院で診察を受けてください。

居場所を作る

寝床でまったり

なるべく家族の姿が見えて犬が安心できる場所に寝床を作ってあげてください。もちろん人間よりも良い場所を与える必要はありませんが、安心できる場所を用意してあげる必要があります。

「室内で自由にさせるかどうか」「一人で寝かせるか、人間と一緒に寝るか」などは将来どのようなスタイルで犬を飼いたいかによります。自由にしたり一緒に寝たからといって、それだけで我が侭になったりするわけではありませんので、飼い主の生活スタイルに合わせて選んでかまいません。ただし一緒に寝ることに慣れてしまうと、将来的に室外で一人で寝るようにするのは難しいかもしれません。

将来的に日中は外で過ごさせたい場合にも、はじめのうちは部屋の中で飼ってあげた方が家族を認識するのが早いですし、いきなり知らない場所で外に出してしまうと、不安や寂しさから吠えたり、脱走する可能性があります。外に出すときは、はじめは1 日10 分ずつぐらいから始めて、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。

夜鳴きをしたら

かまってほしい……

ライフボートの犬たちは数頭のグループで生活していたため、急に一頭になって寂しくて夜鳴きすることがあります。このような場合には基本的には無視をしてください。ついついかまってしまいがちですが、かまってしまうと「呼べば来てくれる」ということを学習し、要求吠えのもとになってしまいます。

夜鳴きの予防策として、湯たんぽやぬいぐるみなどのオモチャを入れたり、ケージに毛布をかけると安心してくれる場合もあります。

いじけるのは成長の証

寂しいときにオモチャを噛んで振り回しながら「ウーウー」と唸り、いじけているような行動をすることがあります。オモチャをボロボロにしてしまうので少し心配ですが、実はこれは「一人でなんとかしよう」としている証拠です。

しばらく見ているとわかりますがオモチャを振り回しながら、たまにチラっと飼い主の顔を見ることがあります。「かまって欲しいけど、我慢しなくちゃ!」という行動ですので、そのまま見守ってあげてください(あくまで表面上は無視してください)。

3回目のワクチンが終わるまでは抱っこで散歩に

社会化見学中。あれは何だろう?

子犬の頃に必要な3 回目のワクチンが終わるまでは抱っこをして散歩に連れて行き、色々な人に合わせたり、騒音を聞かせたりしてあげてください。病気をもらってしまう可能性があるので地面に下ろしたり、他の動物には触らせないでください。3 回目のワクチンが終われば歩いて散歩に連れて行けるようになります。

首輪とリードの選び方

首輪もリードも作りのしっかりとしたものを選んでください。首輪は一般的なタイプのものがお奨めです。人間の指が2本ギリギリ入るくらいの余裕を空けておけば抜けてしまう危険も少なく、訓練にも効果があります。他にも色々なタイプのものもありますが、それぞれ扱いにクセがあります。特に訓練用のものは素人が扱うと犬に無用の苦痛を与えてしまう可能性が高く、お奨めしません。なお、首輪やリードも使っているうちに壊れやすくなってくるので、たまに点検しましょう(特に金具部分)。

【一般的な首輪】
扱いも簡単でお奨めです

【ハーフチョーク】
引っ張ると首が絞まるタイプです。しつけに効果はありますが扱いに少しクセがあります。

【胴輪タイプ】
飼い主の意思が犬に伝わりづらく、散歩や訓練には向きません。

はじめてのシャンプー

ここまでできれば達人(達犬?) です

シャンプーをする場合はワクチン接種の前後1週間、および不妊手術後の2週間を避けてください。ライフボートの犬たちはシャンプーをしてもらった経験がほとんどありません。まずは慣れるように、手足にお湯を軽くかけるところから始めるといいでしょう。最初にシャンプーで嫌な思いをしてしまうと、以降のシャンプーが難しくなってしまいますので少しずつ慣れさせてあげてください。シャンプーの回数は月に1~2回で十分です。

あまりシャンプーをし過ぎると皮膚を保護している皮脂が取れてしまいますので良くありません。

作成:2011年4月8日