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猫との暮らし・飼育環境編~スタッフ8人にききました~

お散歩がある犬とは違って猫の飼い主さんにはなかなか外で会う機会がありません。
他の家ではどんな風に猫を飼っているの?一人暮らしでも猫って飼える?多頭飼いには憧れるけど相性って?
訊いてみないとわからない、でも訊くチャンスもなかなか無い猫の飼育についての疑問にライフボートで働くスタッフ8人がお答えしたいと思います!

同居人数と留守時間について

 

一人暮らしで猫を飼うと長くなってしまいがちな留守時間。 家に誰もいない時に何かあったら……猫を飼えば誰もが心配になる事だと思います。 では、事故などが起こりにくいように飼い主に何ができるか、スタッフが気を付けている事を紹介します。


窓や扉の施錠を確認してから出かける。カギをかけないと器用に開けてしまう猫もいる。

電気の配線に工夫をしたり、コンセントを差しっぱなしにしない。イタズラによる感電防止。

人間の食べ残しや生ごみなど、誤って食べてしまいそうな物を片づけたり蓋付きのゴミ箱を使う。

ビニール袋・ヒモ・小物など、誤飲しそうな物を片づけておく。思わぬ物を口に入れることがある。

室温に注意(特に夏場)暑さ対策として遮光カーテンを使用、冷感マットや凍らせたペットボトルを置くなど。

トイレ・食事量のチェックで健康管理をする。ちゃんと食べてちゃんと出しているかが基本中の基本。

普段一緒に過ごせないので休みの日には遊びやお手入れの時間を多めにとる、という意見もありました。
猫の飼育環境への配慮を怠らない事や猫の体調の変化に気づけるよう、家にいる時に様子をしっかり見ておく事で、事故が起こる可能性を下げる事ができます。
留守時間に関わらず、しっかりと気を付けてあげたい事ですね。

飼育頭数について

どちらかというと多頭飼育をしているスタッフの方が多いようです。
猫を飼い始めたキッカケは、ほとんどが捨て猫・野良猫などを保護した、シェルターでお世話をしている内にメロメロになった、などの出会いがあったからです。
最初から「猫を何頭飼おう!」と決めて飼い始めたスタッフはいませんでした。

1頭しか飼っていないスタッフは、家族の同意が得られなかったり、飼っている猫が他猫を受け入れられない性格の為、2頭目を迎えられないようです。
多頭飼育をしているスタッフの家の猫はとても仲良く過ごしているか、無難な距離感を保ちながらケンカはしないで過ごしている、の2パターン有り、すぐに他の猫が来た事を受け入れられた先住猫もいれば何年経っても距離を縮められずにいる先住猫もいるようです。

2頭目以降の迎え方としては、下記のとおりいくつかパターンがあります。

先住猫後から来た猫
成猫子猫
成猫成猫
子猫子猫
子猫成猫

一般的に先住猫が後から来た子に慣れやすいのは③>④>①>②の順番だと言われています。
成猫よりも子猫の方が新しいものを受け入れやすく、成猫は自分よりも小さな猫の方が受け入れやすいからだそうですが、やはり何よりも猫同士の仲を左右するのは年齢では無く性格のようです。

生後4カ月くらいまでの時期を親猫や兄妹猫などの他猫と過ごしていると成長してからでも他猫を受け入れやすく、逆にその時期を1頭だけで過ごしているとなかなか他猫を受け入れられないようです。
回答したスタッフの中にもライフボートから猫を引き取った者がいましたが、やはりシェルターで他猫と暮らしていただけあって家でも他猫に馴染むのは早かったようです。
しかし、2頭目を連れて帰った時の会わせ方を間違えてしまったり、先住猫がどうにも気難しい性格であった場合には必ずしも猫同士の仲が上手くいくわけではありませんので慎重にご検討いただきたいと思います。


微妙な距離感を保つ子もいれば…

初めからべったり仲良しになる事も。

こんな光景も夢じゃない!

トイレの数は“猫の頭数+1”?

多頭飼育を考えてシェルターに来られた方が意外と気にしているのがトイレの数。
色々とオシャレなデザインの猫トイレも増えてきたとはいえ、家中が猫のトイレだらけになるのは決して嬉しい事ではありません。
一般的によく言われるのは
“(猫の頭数+1)個のトイレ”
を設置した方が良いという話。
キレイ好きな猫にとって、トイレの汚れは耐え難い!常にキレイなトイレを使いたい!!というのが理由のようですが、これを実践してしまうと右を見ても左を見てもトイレだらけに……

そこで今回のアンケートでトイレの設置個数も確認してみたところ、ライフボートのスタッフの家では
“飼育頭数が1~2頭=頭数分のトイレ、4頭以上=頭数-1個のトイレ”
を設置している事がわかりました。
猫の大きさ・トイレの大きさ・排泄の回数・猫のキレイ好き度、などによっても必要なトイレの数は変わってくると思いますが、家中をトイレだらけにする必要が無いという点はご安心いただければと思います。

家に溢れる猫グッズ

猫を飼っていると少しずつ、着実に増えていくのが猫のためのスペースやオモチャです。
家中に設置されていくダンボールや、床に転がっているネズミの形をしたオモチャ……
気付けば人よりも猫にとって過ごしやすい空間が出来上がっていることが多いのですが、スタッフが実際にどんな物を猫のために用意したのか、今回のアンケートで明らかになりました。


ほとんどのネコは遊び好き!
・猫じゃらしやネズミのオモチャ、ボールなど8人中8人
・爪とぎ8人中5人
・キャットタワー8人中4人
・猫用ベッド・毛布・マット8人中4人
・アルミボード・ひんやりグッズ8人中3人
・猫用こたつ8人中2人
・ダンボール箱8人中2人

こんなに小さな箱にも入る。

猫用オモチャは購入した物もあれば、紐に結び目を作っただけの物もあります。簡単に手作りできるのがいいところですね。
爪とぎはダンボール製のものや紐を巻きつけたポールなど、形状が工夫されている物を猫に合わせて用意するスタッフが多かったです。
ベッドやアルミボード、こたつなどは猫が快適に過ごせるように用意しますが、使ってくれるかくれないかは猫の気分次第です。
はじめから高いベッドを用意するのは勇気がいるから……とスーパーで貰ったり宅配便で届いたダンボールを猫用にしてしまったスタッフも2人いました。
(極めて安上がり…と言うより無料で、しかも意外と入ってくれるんです。)


ペットショップやホームセンター、最近では100円均一ショップなどでも猫グッズは数多く売られていますので、色々と工夫をしながら揃えてみるのも楽しいと思います。

作成:2011年8月13日