よしみ・ルミ子、お誕生日おめでとう!~ライフボートでの誕生日の決め方紹介~
2025年03月13日
昨日、3/12は姉妹犬、“ルミ子”と“よしみ”のお誕生日でした。
二頭ともお散歩は好きですが、物怖じしがちでちょっとシャイ。リードを持っていない人にはなかなか近寄ってきてくれません。誰が主役かわからない写真になってしまいました……
さて、そんな二頭をお祝いしつつ、今日紹介するのはライフボートの犬たちのお誕生日の話です。
ライフボートでは、生後6ヶ月までの子を子犬、生後6~12ヶ月の子を少年犬、そして1歳のお誕生日を迎えた子を成犬という数え方をしています。
成犬になりたてほやほやのルミ子とよしみも、シェルターに来た時には生後3ヶ月に満たない子犬でした。
ライフボートに来る犬たちは「どこの地域でいつ保護された子か」ということしかわかりません。親犬がどんな子たちだったのか、何月何日生まれなのか、一緒に収容された犬が兄妹なのか、野犬なのか飼い犬から生まれた子なのか、そういった情報がないのです。
ならどうやって犬の誕生日を決めているのか?
答えは「歯」です。
シェルターに来た日に歯の生え方を見て、推定の月齢を決めています。
生後3週間頃から乳歯が生え始め、生後2ヶ月頃にだいたい最初の写真くらいの歯並びになり、生後3ヶ月頃から今度は永久歯が生える準備として前歯の隙間が広くなります。
そして生後4ヶ月頃から前歯の真ん中の生え変わりが始まり、5ヶ月頃に犬歯が生え変わる……という風に、生えている歯の数や歯並び(歯の隙間の間隔)、永久歯への生え変わりがどれくらい進んでいるか、などを見ると子犬の推定月齢を判断することができます。
そうして、保護した日から逆算して誕生日を決めているのです。
シェルターに来た日、面会デビューする日、保護から一ヶ月経った日、など都度都度犬たちに口を開けてもらい、歯の生え方を確認して推定月齢に大きな誤りが無いかのチェックもしています。
兄妹でも体格差によって歯の成長速度は変わりますし、小型犬と大型犬でもやっぱり成長速度の違いがあります。
目も開いていない赤ちゃんの頃に保護した子と比べると、どうしても正確さには差が出てしまいますが、体重の差があまり参考にならない雑種犬ならではのお誕生日の決め方をしています。
おうちの子のお口もちょっと覗いてみてください。

